ADLについて / ADLの特徴 / 経営と技術の融合

”資本の論理”

企業価値が声高に叫ばれ始めた昨今の経営環境下、成長に向けた経営の要諦は、投下資本から得られるリターンを極大化し続けることにあります。もちろん、R&Dに対する投資についても例外ではなく、どれだけの期待収益を見込んで投資を行うのか、いわば、“資本の論理の徹底”が求められています。
 ただし、資本の論理の徹底は、ともすれば短期的な収益重視に傾斜しやすいのに対し、強い技術の研鑽はそもそも長い期間をかけた集中と拘泥を必要とするものです。激変する市場の中、変化に迅速に対応し事業成果を実現する活動と、連綿と努力を蓄積して技術力を高める活動、このタイミングスパンのギャップはますます広がる傾向にあります。それゆえに、“経営・事業と技術をつなぐ”R&Dマネジメントの確立は、今なおさら重要なのです。

”二律背反性”

R&Dマネジメントの複雑さと難しさの根底には、二律背反性の存在があります。たとえば、成熟化技術が増加しつつある一方で、革新的技術が次々と登場する現状に目を向けたとき。ここで求められることは、革新的(ラディカル)イノベーションという時代の要請に応えつつも、漸進的(インクリメンタル)イノベーションは確実に達成すること。言い換えれば、“偶然を必然に変えるマネジメント”と“当然の期待に応えるマネジメント”を両立させることです。また、R&Dがそもそも“創造性”の発揮を前提とすることに思いをめぐらせたとき。管理が度をすぎると創造性は毀損され、創造性を重視しすぎると管理のしようがなくなります。
 これらの二律背反性への対応にあたっては、各企業が自社にとっての技術の意義をどう再定義するか、に立ち戻ることが鍵となります。

“技術を梃子とした成長”の支援

ADLは、幅広いクライアントのR&Dマネジメント刷新を支援してきました。昨今、R&Dマネジメントに係り、MOTという言葉が、広く世の耳目を集めています。しかし、MOTの重要性が声高に叫ばれれば叫ばれる程、我々は懸念を覚えます。なぜなら、ともすればMOTを、自社の経営課題を巧みに解決してくれる“打ち出の小槌”であるかのように捉える風潮の高まりが感じられるからです。
 MOTへの取組みとは、単に巷にはやる手法や方法論の導入ではなく、それぞれの企業が、自らの来し方と行く末をふまえて、今なすべきことを考え抜くこと、そしてそれを実行することを指します。我々は、設立来四半世紀を超え、「技術を挺子とした成長を継続的に実現していくために」、各企業がなすべきこと、を考え続けてきました。